教育徒然

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デジタル教科書を使いこなせるか

 デジタル教科書の導入について最近目にすることが多くなった。自分自身が注目しているせいもあるが、実際の動きはひどく緩慢で、通常の授業をしている中ではそんな話がおりてくる様子は一つもない。このままでは導入は当分先になってしまうのだろうなと思ってしまう。

 自分自身の立場として見ればデジタル教科書が入ってきてもこなくても、現在の授業方法・内容が劇的に変わるとは思えない。おそらく機器の操作方法やアプリケーションなどに適宜対応していくことも不可能ではなく、授業の素材としていくつか資料が増えたと考えるだけである。

 現場で指導に当たる他の教員も、一定のサポートと使いやすい教材があるのならば、デジタル教科書と電子黒板を使うことが可能であり、戸惑いながらも対応していくことができるだろう。ただ、これは教員がメインに電子黒板を使い、生徒たちは通常の紙の教科書・ノートを使うことを前提とした場合である。各生徒に一台タブレット端末が配られ、全員がデジタル教科書を使って授業を受けることを想定すると、及び腰になってしまう教員が出てくることは想像にかたくない。

 その理由は大きくは不安や疑念によるものだろうと考える。教員自身が新しい機材に対応できるかという不安、生徒がどういった対応をしてくるか分からないという不安、授業そのものにどこまで効果があるかわからないという疑念など様々だ。そして、その不安や疑念に応えてくれる事例なども望まなければ手に入らない。結果として二進も三進もいかない状況になるだけだ。それを打破するために一つの提案をしたい。

 先に言った通り、私はデジタル教科書を使おうと生徒一人一人がタブレット端末を持とうと、自分の授業展開にあまり関係はない。なにしろ現時点で授業の際には必ず生徒一人一人にパソコンが充てられているのだからあまり状況は変わらないのである。生徒用パソコンは机に2台置かれ、その真ん中に教員用パソコンの画面が映るように設定されているので、電子黒板の役割も一部果たしていると考えていいだろう。パワーポイントについての授業を行うときには、キータッチの練習がてら、パワーポイントをノート代わりに板書をさせたりもしている。

 さて、そういった授業をしていると生徒が実際にパソコンをどう使用しているのか、また余計な動きをしていないのかという点がいくつか見えてくるようになる。パソコン利用であれば、今では望めば誰でも授業を行うことが出来る上、タブレット端末を使うイメージも少しは見えてくるだろう。授業をどう進めたいかという点も見えてくるので是非パソコン室を使った授業をおすすめしたい。そして、実際の私自身の経験から、端末に望む機能とその理由をあげるので、以下の点に注意を払って授業を組み立てていってほしい。

 ① 各生徒の持つ端末のネット接続を任意で授業担当者が切り替えることが出来る。
 ② ブラウザによる閲覧機能を任意で制限できる。
 ③ 全端末の画面が教員の端末に表示できる。
 
 これはパソコンの授業を経験した教員ならば誰もが思うものだろう。タブレット端末によるデジタル教科書の利点としていつでもネット上から情報を取り寄せることが出来ることを想定している。しかし時には自分の頭で考えさせたい場合もある。そういった時に、安易に情報を引き出せないようにしたい。さらに、授業と全く関係のない情報を勝手に見ている状況はあまり好ましいものではない。少なくとも端末を何に使っているかを教員が把握することで次の課題の指示をするなり、教員の許可を得ることでネットの閲覧が可能であるとの状態にしたい。

 これらの仕様は普段、情報機器を授業で使わない教員にとって教科書としての意味を逸脱させないための意味も含んでいる。すなわち生徒が授業に集中せず、勝手にネットだけを見ている状況にならないかとの不安を一部取り除く術となるのだ。実際にパソコンを使って授業をしていると、課題を一つも行わずひたすら自分の好きなページだけを見ている生徒がいる。小中学生の場合であればなおのこと興味をそそられ、授業に集中することが出来ないかもしれないと思う。

 このときにある程度の強制力として、①②③の機能があれば、少なくとも表面上は授業に注意を向けさせることが出来る。また以下の④⑤も同じような理由で設定してもらいたい。

 ④ タブレット端末には生徒個人の承認だけではプログラムをインストールできない。
 ⑤ 個人的なファイルは256MB程度の入力が限度とする。

 中高生ともなればパソコンが得意な生徒は、自分でデータを扱いゲーム等のプログラムを勝手にパソコンにインストールさせようとしている。実際に授業で使うパソコンにUSBフラッシュメモリを付けて遊びに使ってしまうのである。最低限教育用タブレットとして使うのであれば、一部機能を限定しておくことは望ましい。ただ音楽ファイルや写真などの比較的軽いデータであれば、授業内で使用する可能性もあるので、大容量になりすぎない程度には入力が可能であるほうがよい。ソフト面については上記のものをクリアしてもらうとして、ハード面においては以下のようなものが考えられる。

 ⑥ 画面はできるだけ大きく、軽量である。
 ⑦ 衝撃に対して強い。
 ⑧ 待受状態ならば最低12時間は充電なしで使用可能。
 ⑨ 充電方法の改良。ワイヤレス給電の積極的活用。

 これらはハード面にて確実に突き当たる課題である。私自身、家電量販店でipadを持ったときに思ったのは何よりまず重いという感想だった。机に置いて使用するにしても、些か疑問符が付きかねない重さである。最近出てきたkindleの方が軽いという事なので、そちらに期待がかかる。
 また衝撃という点では、様々なことが起こる教室では当然考慮しなければならない。小学校では机から落とす、ボールなどが当たる、工作器具で傷つくなどはしょっちゅう起こりうる状況であり、すぐにわれてしまうような作り方では話にならない。
 さらに電池切れなどを起こさず安定して使うためには、連続待受時間が10時間を超えていなければならないだろう。毎回電源を切らなければならないと指導しても、消し忘れなどはよくある事態なので、それを踏まると目安として、やはり半日は充電なしで安定稼働してほしい。
 加えて、充電忘れなどが起きる可能性もあり、緊急時に複数台の充電措置が必要となるならば、一つのコンセントに一台などと言っていられないので、ワイヤレス充電は必須といえる。これらがハード面に望むことである。

 さて最後にそれ以外の措置について必要と思われるものをいくつかあげておきたい。

 ⑩ 各学校に対するICT支援要員や情報教育支援士の安定確保と研修会の充実。
 ⑪ 予備で置かれるタブレット端末の確保。
 ⑫ デジタル教科書の内容充実とそれに対応した教材及びこれまでの文献のデジタル化。

 まだ加えなければならないところもあるので、この続きはまた別の機会に。
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