教育徒然

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結局狭くなってない?

 現時点でのインターネットを使っていて、魅力あふれる世界だと考える人はどれくらいいるだろうか。SNSによる呼びかけで数多く集まることに成功している市民運動、新たなサービスが誕生し対価として得られる経済効果、これまで考えられなかった楽しみ方で世界的な広がりを見せるサブカルチャー。と、多くの可能性をまだまだ秘めているように思われるインターネットだが、如何せん盛り上がりが局所的になっているように思われるのはなぜだろうか。そして、その感覚が子どもたちに何かしらの影響を与えていないかを考察してみる。

 そもそも近頃のインターネットに対する持ち上げ方が異常な気がするのだ。確かに様々な点で利点はあるが、その弊害についても警鐘が鳴らされているにもかかわらず、単に規制すれば何とかなるだろうという憶測のもとに進んでいる。ネット上などでは大いに盛り上がって議論がなされているようなものであっても、いざ世間一般の審議の場となるとあまりに知名度が低く、大した影響がでているようには感じられない。

 そんなことはないと考える人もいるだろう。特に「アラブの春」に代表されるような行動や日本での原発に関する行動などはインターネットがあったからこそ大きな盛り上がりを見せたように思える。しかし改めて考えてみれば、これらの行動は元々同意を得やすい内容だったから大きな社会変動が起こったのではないだろうか。特に「民意」と言った集団性を強調するような言葉を持ち出すのは、大した連携活動を普段行っていないために改めて強調しなければならないとも考えられる。一つの言葉に寄り添っていたり、分かり易いスローガンを持ち出しているのも同じような印象を受ける。

 別段それが悪いというわけではない。ただ、曖昧な協調が他の可能性を徹底的に排除しようとする動きは見過ごせるものではない。特にインターネット内の行動タイプと併せて考えてみると、それが大きな障害となっていることもあるのだ。ここで私が考えるインターネット内の行動タイプとは「激しい流動性に捉われた行動」のことだ。情報の即時性と多様性がウリのインターネット上では、新しい情報が入るたび、それにつられた人間の意思や行動が変わることがたびたびある。情報を求めるあまり、イチイチその情報に振り回されてしまうことから、行動に信用がないと感じられてしまうのは宿命だろうか。

 さらに、インターネットでは、一つの意見に乗っかった集団が形成されやすい。東日本大震災の時には良い団結力を発揮していると思うのだが、日常で起こるインターネット上の出来事や意見に対する炎上というのはあまりいいものではない。そしてここに流動性に相反するような個人の固執した意見・行動が曖昧な団体の意思となると、非常に狭い視野に捉われ、情報の多様性からも遠ざかり、インターネットの利点がすべて逆方向にシフトしてしまう。

 このように考えると、インターネット上に構成された集団とは、流動的に動きすぎるために一つの意思にまとまることがなく、信用できるだけの素地がない。さらにまとまったように思える集団は、過激とも取られかねない一つの意見に固執し、他の思想を受け入れず交渉の余地がない。しかし、これらの集団は一部の頭のいい連中からすれば、恰好な商売相手と思えるだろう。何せ前者は流行に飛びつき、後者は都合のいいことを言っていればついてくるのだから、やりやすい相手この上ない。そう考えるとインターネット利用者は体よく踊らされているともいえるのだ。

 ではこんな中に子どもたちを放り込んでみるとどうだろうか。正直「流動性に捉われた行動」と言われれば、子どもたちがやってしまうであろう行動そのままである。さらに、意見の固執もまた同じである。そう考えると、子どもっぽい行動をますます冗長させてしまわせないだろうか。もちろんその中で的確な意見を持ち、しっかりとした意思を主張できる子どもたちもいるだろう。しかし、情報の激流にさらされ、自らの意見を徹底的に否定されかねない状態のなかで、正常に成長できるかと言われれば少しばかり悩まざるを得ない。

 だからといって何も子どもをインターネットに触れさせないほうがいいというわけではない。その前にそういった状況があるから注意するという事、偏った知識に感化され過ぎないようにすることを教えなければならないと言いたいだけである。これも以前あげたような個別に対応するのであれば楽なのだが、全体教育として教えるには難儀である。単なる例示にするだけでは面白味がないので、色々と方法を考えていかなければならない。
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