教育徒然

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エゴサーチ

 何年か前の情報の授業の中で検索エンジンを使わせるときに、まず自分たちの名前を調べてみてはどうかと提案していたものだ。しかし、近頃はあまり積極的に名前を検索させてみようとはしていない。いつごろからか「エゴサーチ」という言葉として認識されはじめ、ともすれば悪い意味で取られかねない行動にも発展している節がある。行動そのものについて批判されるわけではないが、個人情報の追及などとして一部ストーカー行為や執拗な探索にもつながってしまう背景が、そう見させさてしまうのだろう。加えて、生徒たちの反応としても「エゴサーチ」に複雑な思いがあるようだ。

 授業の中で「エゴサーチ」を行った理由としては、何を検索していいか分からない生徒たちのきっかけとして行ってきた。好きなものを検索してみようといったところで、手が止まってしまう場合も多かったので、タイピングの練習がてらでもあった。さらに、本当に自分の名前が出てくることに対する驚きであったり、同姓同名の人物が出てきたことにに対する興味だったりと、生徒自身が面白がる内容だったのだ。加えて、本当に当人の情報が出てくる可能性は低く、出てきたとしても公の記録としてのものが多く、個人のプライベートにかかるもはなかったという背景もあった。

 しかし、近年はそれだけではなくなった。携帯電話やスマートフォンが普及したことによって、公の記録だけではなく、各個人のブログやツイッター、リアルなども含めた様々な情報が出てくるようになったのだ。「エゴサーチ」をする際には本名で行わせることが多いが、まだネットに対する意識が低い生徒たちは本名のまま登録していたり、本名から推測しやすいハンドルネームを使っていたりするので、当人のものであることがすぐわかってしまう。

 子ども同士のやり取りで別段隠すことはないのではないかと思うかもしれない。しかし、生徒たちに聞いてみると、多くの生徒がネットをやり慣れるごとに複数のアカウントを持ち、使い分けしている実態がある。理由は様々だが、リアルとネットは分けているという答えに加え、学校内の友人にはあまり知られたくないという答えを言う生徒もいる。

 特にネット内で活発に情報発信している生徒は、普段友人と接している態度とネットでの別の人物に対する態度が違うことを指摘されるのが恥ずかしいという。多くの場合、この「恥ずかしさ」がアカウントの使い分けをする理由に挙げられるのだろう。さらに、大きく活動している人物にとっては、身近な人に知られるのが怖いという反応を挙げることも出来る。

 ネットを媒体として芸能や言論主張をする人物が多くなった昨今、生徒の中でもそういった活動をする人物は増えてきている。ネットアイドルというほどのものではないにしても、アピールの仕方によっては「知る人ぞ知る」人物を作り上げ、名を売ることができる。そういった活動をする傍ら、普通の学校生活を送りたいという事で、あまり騒ぎ立てないでほしいと願う生徒も存在するのだ。

 ほとんどの場合、大きな活動をするのであれば、保護者が活動を認知しているので問題はなく、事務所に所属するなどネットの広報活動に対する対策は出来ている。しかし、最も懸念する事態とはネットを使っていろいろ活動していることを保護者が知らない場合である。大きな害意から守られる体制を整えられていない生徒は必ずいる。如何にネット内に友人がいたとしても、そばにいなければできないことも多々あるのだ。

 こういったことを踏まえると、「エゴサーチ」に慎重になるという事態もわかってもらえると思う。今後ネットを使う実習の気を付けるべき点として一つあげておくべきだろう。

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