教育徒然

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学習に必要なもの

 子どもたちの学習に必要なものとは一体何かと言われれば、それは学習した子どもたちに対するアクションだと私は考えている。しかし「勉強したから、~~あげる」というご褒美のようなものではなく、ただ純粋に学習という行為を認めることが、一番重要なのである。

 私は現在教科「情報」を教えているのだが、生徒たちは他の教科に比べて熱心に学習しているように思われる。コンピュータそのものを扱うことが楽しかったり、インターネットを使うことが出来るからという理由も考えられるが、何より自分が示した行動が即座に反映され、何かしらのアクションが返されることが嬉しいという側面もある。

 Excelの学習ではSUM関数やAVERAGE関数を使った問題を解かせている。最初は実演としてセル内に関数を記述し、計算を行うと、生徒たちは計算という変化が起こったことに喜んでいる様子がうかがえる。そして自分たちも同じように巻子を書けば、同じ変化が起こったことに喜ぶ。これは正答を自ら導き出す数学の喜びと同じものである。そして、もし間違った記述をした場合には、コンピュータそのものからエラーメッセージが出され、間違いを指摘される。これにがっかりしてやる気をなくす生徒もいるが、しっかりと一緒に確認させ、一部間違いを訂正することで正答に至った結果をほっとしながら喜ぶことをできる。

 これらの行動の中で学習した子どもに対するアクションとは、教員が間違った答えを導き出した生徒をフォローしている行動に加え、コンピュータが間違いを指摘したことも大きな意味を持っている。ある問題に取り組む、または理解しようという行動には、最終的な何かしらの標がある。そこにたどり着くことが必要なのだが、学習の際に、自分の行動が正答に向かったものなのか、それとも間違ったものなのか示されないのは大きな不安を抱えた状態である。だから生徒たちは不安状態を解消するために、正答を求める。仮に正答が初めから示されている場合ならば、解答に対する不安は解消されるが、解答の過程に対する不安が募り始める。すなわち学習とは不安な状態が続くことを意味している。

 そう考えると、少人数制の学習やチーム・ティーチング、習熟度別学習が重宝され、子どもたちの学習に効果があるとされるのは当然である。子どもたちは学習という不安状態から解放される時間が早くなり、次の学習に向かうことに対しての不安が解消される。いくら学習しても安心できる環境ならば学習の効率が上がることになる。

 コンピュータが正答が誤答か指摘するだけでも、子どもたちにとっては一つの不安が解消されることにつながっている。これがデジタルに移行する理由であると考えているのだが、今一つそのあたりが注目されていないようにも感じてしまう。

 そして低学力層の子どもたちは不安状態が解消されないことにより学習そのものに嫌気がさしてしまった典型でもあると考えることが出来る。一般的な教科学習においては、全体学習による座学が主であり、それぞれの学習速度に合ったものではないため、個々人の不安解消につながりづらい。ゆえにやる気そのものが削がれていってしまう。対して実習教科は学習行動に対するアクションが示されやすく、時間の幅もきかせられるものが多い。こういった事実を認識すると、大分授業に対する子どもたちの態度も分かり易くなるのではないだろうか。

 簡単な問題をよくやるのも不安状態の解消と言えば納得できる。こういった理解を踏まえて授業に臨んでいってほしい。



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