教育徒然

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情報の中高接続

 以前より感じていたことだが、エクセルの授業となると、非常に差が出てくる。理解度の差も含め、何より中学校でどれだけパソコンの授業をやっていたかが大きな違いとなって表れてくるのだ。しかも、エクセルの授業では主にオートSUMを使った表計算を使わせているのだが、私が担当している授業ではここに大きな弊害が生じてくる。

 例を挙げると、エクセルのセル番地A10からA15までの範囲を合計する式を構成したいとする。この場合まず授業で教えるのは関数SUMを使ったものではなく、算術演算子の+(プラス)を使って「=A10+A11+A12+A13+A14+A15」という式から教える。これはまず自分で何をしたいかを理解させるための措置であり、パソコン上においても人間と同じことを行っていると感じてもらうためである。そしてエクセル上では「かける」「わる」の記号がアスタリスクとスラッシュに置き換わる事へとつなげ、さらに累乗のハットを使う事まで含めて教えていく。

 ここまで教えてようやく次の段階に進み、SUM関数の登場となる。前述したA10からA15の範囲の合計を出す式と「=SUM(A10:A15)」の式が同じ意味であることを実演し、さらにはそれを自ら記述させる。繰り返し書かせることで、関数を印象付け、記述させることの煩わしさもまた感じ取ってもらう。場合によっては情報処理検定などでオートSUM等が使えないことも考えられるので、自ら頭で式を組み立てることの重要性も兼ねている。

 進度によってはここからさらに別の関数を組み合わせたりする。さて、これを高校の情報で行っているのだが、中学校ではどの程度教えるのかがてんでバラバラで統一性がないのが現状である。特にオートSUMの教え方についても、こうすれば出来るという作業だけで済ませてしまって、なぜそうなるのかを全くと言っていいほど教えていない場合すらある。こうなると生徒たちの知識にもならず、お膳立てされた状況でしか関数を使えず、応用が全くきかないという事もままあるのだ。

 私の場合は、非常に事細かな段階から教えている状況があるので、単に作業工程だけ知っている生徒が早く課題を終えてしまうこともある。しかも、基礎中の基礎から教えないとまったくもって取り組めない生徒が同時に授業を受けているのでは、いくら個別対応とはいっても、なかなか厳しい点がある。応用問題には手が出ず、基礎工程だけを繰り返させるにも飽きが来て、他の生徒にちょっかいを出してしまうことすらあるのだ。

 こういった現状を踏まえて、もう少し中学校と高等学校の情報に対する状況確認は必要である。今後小学校でも、情報に関する内容を取り組ませるのであればなおのこと、それぞれの対応に気を配らなければならないだろう。そのあたりをどの程度指摘してくれるかはわからないままではあるが。
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