教育徒然

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教科「情報」の幅

 現在高等学校で教えている「情報」の教科書を見てみると、実に様々なことが書かれている。

 問題解決するために情報をどのように扱うかなど「情報」に対しての考え方から、コンピューターの五大機能といった「情報」を扱う上で役に立つ機器の技術的な内容、さらにネットワーク上における情報の取捨選択及び表現などの心得なども書かれている。

 今の30代、40代の人間がこの教科書で得られることは数多くあり、初心者向けの説明書と言って差し支えないものである。もともと「情報活用能力」の育成が目的に含まれていることも教科書内容の充実を促進したといえるだろう。しかしこの教科書うまく使われているのだろうか。

 近年で情報技術に関する環境は大きく変わった。それはこの教科書も例外ではない。先に述べたように、今この教科書の内容は30代~40代もしくはそれより高齢の人物向けであり、加えるならば身近な情報機器である携帯電話に興味を持ち始めた10代前半の世代なのだ。もちろん高校生で扱うことに問題があるというわけではないが、より実質的で専門的な内容を扱ってもいいはずである。

 実際平成25年度から、教科「情報」はこれまでの「情報A」「情報B」「情報C」という科目から「社会と情報」「情報の科学」という科目へと刷新される。詳細はまだ分からないが、基本的知識から発展的内容へと広げたものになることは疑いようがない。

 教科書の改訂については大きな転換点といえる。とはいえ、それ以上に気になるのは、教科書の内容を教える教員である。実は教科書について言及したのも、教える側の人間が教科書をうまく使えるかということを言いたいがためのものだったのだ。

 私自身教科「情報」を教える立場なのだが、どういった授業をすればいいのか、非常に頭を悩ませる日々が数年続いている。それでも、私の授業は、生徒の「情報活用能力」を鍛えることに一役買っているだろうという自負がある。学校の実情もあり、実習がメインとなる授業になってしまうことは否めない。それをできるだけ補えるように、実践的な使い方を想定した文書作りや計算の手順を省略せずにしっかりと関数を書かせる。またはメモ帳からのwebページ作りなどもおこなう。また知的財産権や情報モラルの指導については、現在ネットワーク上で起きている実例をもとに、興味をもたせ授業外に自分たちで調べることができるようにしている。

 さらに、情報技術の最新事情をニュースから拾い、どんな意見があるのかなどを見せながら、考える時間を与えたり、動画サイトなどでにある面白い映像についても見せて、どう思うかなどを聞いている。難しい課題や実践そのものが難しいものはないが、生徒達には何かしら感じるものがあると思っている。単なる自己満足かもしれないが、それでも生徒からこういう授業はやめてほしいとか意味がないと言われておらず、一部成長も見られるので今後も続けていくつもりである。もしこれを読んでそれは間違っていると思ったならば指摘を頂きたい。是非とも今後の参考にしたいと考えている。

 と、私の授業内容を述べたところで、ここまで意識を高くして教科「情報」に取り組んでいる教員はどれくらいいるだろうか。単に教科書内容を述べるだけにとどまっていないのか、単にオフィス製品の使い方を淡々と教えるだけの授業になっていないだろうか。

 もちろん意識の高い教員もいる。しかし取り組みの度合いに相当な差が生まれている。これは他の教科においても同じではあるが、「情報」ではまだ教科としての歴史が浅い分、教員の資質が教科としての「情報」の幅と深度を狭めてしまうのだ。

 このまま、手をこまねいてまっているわけにはいかない。今後は、小中学校においても「情報」の意義はます。教育内容としての「情報」を指導する教員の資質向上は急務である。
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