教育徒然

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

子どものネット利用。いつまで保護者は認識すべきか

 子どもがインターネットに触れることを危惧する保護者は多い。その理由を考えてみると複数出てくるのだが、中でもSNS関係についての心配が出てくる場合が多くなっている。それはある意味当然でもある。私たちの子どもの頃を思い出してほしい。親に言われた言葉やもしくは現在の保護者でも言っているであろう言葉に「知らない人についっていっちゃいけません」というものがなかっただろうか。

 近年の「知らない人」と20~30年前の「知らない人」ではいささか範囲が違ってくる。また都心と田舎との違いでもある。子どもにとっては近所の遊び友達と保護者以外は大体「知らない人」という括りになってくる。しかし保護者にしてみれば保護者同士のつながりやそれ以外の自治活動を行う大人のグループが子どもたちを中心として一つのコミュニティを形成している。その中に普段入ってこない「知らない人」を警戒の対象として、子どもたちやコミュニティに注意を促すことになる。

 そのコミュニティの大きさが近年小さくなっているため、保護者も子どもたちも「知らない人」が増えている。最近では少し挨拶をした人だけのようが「不審者」として扱われてしまう事態もあった。しかし、現実以上に「知らない人」がいるのが、インターネットの世界である。画面を通した関係性であることも、保護者だけしか「知らない人」を増やし、悪意をもった人物に子どもたちが付け狙われやすい状況を作ってしまっている。そういった状況から子どもたちを守るためにSNSにアクセスすることを制限したい保護者が出てくるのは決して不思議なことではない。

 ブログやプロフ、リアルや動画投稿、生放送といったものは少なからず、行動を起こした人の表現行為の表れであり、自らを知ってほしいという欲求が表出したものである。それに対してコメントなどで反応があるという事は自分に注目してくれたということになり、その相手に対し興味をもつことは普通のことである。特に好意的な解釈をもって接してくれた人物に対して、親しみをもつのもまた当然の結果である。しかし、それが後の悪意につながるかどうかは子どもたちで判断することは難しい。そこに第三者の介入でもあればいいのだが、それはネット上のやりとりでは難しいのが現状である。

 保護者はこういった状況に目を光らせ、子どもたちがどんな状況にあるのかを知らなくてはならない。だからこそSNSに制限をかけ、携帯電話などの情報機器に触らせないようにしたいという願望が出てくる。とはいえこの保護者の願望による制限行動が通用するのは、小中学生までだろうと私は考えている。高校生ともなってくると、色々なサイトにつないでみたいと思い、自立心を芽生えてくることからSNSへの興味や好奇心は抑えられなくなるだろう。

 そして保護者も子どもたち独自の現実の関係に触れる機会が少なくなることや、反抗期などをむかえることで、保護者の「知らない人」が増えていく。そのため「知らない人」の判断が難しくなり、自然とSNS自体の警戒のハードルが下がってしまうのではないかと私は危惧している。もちろん高校生がSNSを使うこと自体は強く制限されることではないと思う。しかし、保護者の目があまりにも離れすぎてしまうのは後に好影響をもたらすとも考えにくいのだ。

 事実、デジタルアーツによる「未成年の携帯電話・スマートフォン使用実態調査」のなかでネットトラブルを経験した高校生の37%前後が、保護者に相談しないとなっており、しかも「保護者が自分より知識がないから相談しても仕方ない:44.6%」となっているのは非常に深刻な状況である。実際、私自身も、生徒自身が掲示板で誹謗中傷の被害を受けたが、保護者には相談できなかったとされた事例は多い。

 また、子どもたちがインターネット上で触れ合う人間関係の中で出てくる問題がある。これは、現在ネット界隈でたびたび起こっている暴露や炎上などの一連の流れに関わってくるものである。さらに、保護者だけではなく、従業員教育など各位に関わりがありそうなことなので、別エントリーで後日記載したいと思う。

 
スポンサーサイト

PageTop

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。