教育徒然

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受け身教育から脱するか、それとも習得レベルを確定するか

 情報に限ったことではないが、自ら学ぶという意欲がなければ学習の効果は上がらない。そこで学ぶ意欲を引き出すためにあれやこれやと策を弄して、楽しげな素材を引っ張り出すわけである。本人がそれを楽しいと感じ、さらに別のところに手を伸ばし始めれば学習にも身が入るようになる。「情報」はパソコンやネットという媒体に依存することで、そのハードルを低くする。だが、学習の強制と考えられてしまう状況そのものが学習効果を妨げてしまう。

 現在の20代後半以降の世代にとって、パソコンやネットについて学ぶということは、各自で知る必要があったからである。その動機がそれぞれの楽しみの為か、もしくはそうしなければならない事情があったかは別として、最低限学ばなければならないと感じ、自ら学習に臨まなければならなかった。その結果は現在の周囲の状況を見てもらえばいい。得意な人はとことん得意で、苦手な人はまったくもって使えない。

 さらに、ネットが発達したことで事態はさらに加速する。パソコンが使えない人は、社会変化に追随するネット状況にも追いつけなくなった。使える人にとってもネットを対象と思わなければわざわざ向き合う必要もなくなった。しかし、向き合う人たちからネットを見れば、これほど影響を与えるものはない。何せネットの中に社会が出来上がっているのだから。

 現実にある地域社会の問題と同じようなことが起こっている。誹謗中傷は街の壁一面に描かれた落書きにあたり、不正アクセスは窃盗や強盗、フィッシング詐欺はキャッチセールスのようなもので、悪質なスパムは毎日郵便受けに入ってくる不幸の手紙のようなものだと思ってもらえればいい。しかも肝心要の家たるパソコンやスマートフォンには鍵となるセキュリティソフトもしれず、ドアを開けたままどうぞ入ってくださいとばかりに開け放たれている。

 その一方で子どもたちは携帯電話やパソコンに対して苦手意識なく向き合い始めた結果、通常の社会なら守られるべき脅威に無防備なままさらされている。また子どもたち自身が脅威となる行為であることを知りつつ、社会に向きあっている。これに歯止めをかけようと教育に色々と制御をとらせようとしているのが現状である。

 そしてここまで読んだのならば、よく考えてほしい。一体誰が脅威を感じ、誰が教育してほしいと考えているのかを。当然ながら、その脅威を知る者たち、またはネット社会の当事者たちはなんとか教育してほしいと感じるだろう。その思惑は一部異なりながらも、将来的に脅威となることを防ぐための教育である。

 そこには、「脅威」を前提にした下地がある。ゆえに学んでほしいことがあるのだが、学習の対象者に「脅威」を知ってもらうには、そこに至るまでの過程を辿らせなければならない。この過程が現在の情報教育で行われていることの大部分だ。もしくは現在の当事者たちが辿らなかった過程や関係のない横道を通っている。

 脅威を知るものが最短で通った道を通らせるのではなく、系統だてて周囲からじっくりと学習させているので、学習者にとってみれば、何に必要な知識かどうかわからず総当たりで覚えているようなものだろう。それほどに範囲は広い。一部の話にもあるように「情報」の教科書は、知っている者がみるほど色々抑えられているなと思う。だが、それは所詮受け身の学習者にとってみれば、ただ覚えるだけのものにすぎない。これでは学習意欲をさげるのも至極当たり前と感じる。

 各自の意欲に期待してもいいのだが、学習効果を高めるためには何らかの方策があった方がいい。だからこそ習得レベルの明確な基準を作ってしまうことを提案したい。資格というよりは免許の性質に近いだろう。ネット社会の当事者からは良く出る与太話ではあるが、確かに免許のようなものがあれば、それを餌に釣りやすくなる。学習効果も総じて高まるだろう。それがなければできないというよりは、取れて当たり前の証明書もしくは取れなくば初心者マークをずっとつけられるような性質をもたせればいい。 免許が取れる最低限のレベルをクリアしているとなれば、それ以降の学習においても基準がはっきりし、授業としてもやりやすくなる。有効に使える手段はいくらでも出てくるので、それを実行に移すだけの基準などは考えていきたい。

 多くの脅威があるにも拘らず、現実を見れば鍵をかけることも知らず、ドアを開け放ったままの無防備な家がそこにあるのだ。多少は荒治療となることも考えてのぞむ必要が出てきてもおかしくはない。
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