教育徒然

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学校と保護者を結びつけるネットワークの在り方 継

 さて、前回は思わぬご本人からの指摘があったので、そちらの補足説明をいれてみた。今回は前々回の「破綻する連絡網」などの状況と提案できることに触れていこうと思う。

 現況の連絡網は、個人情報の保護に敏感になったことでほとんどの場合、限定的な機能にとどまっているのは事実である。もともと保護者間の交流も少なくなっており、ほとんど面識のない相手に電話をかけて、伝言を次の人に回すという手法はもう取れなくなってしまうのだろう。

 「子どもがケータイ~」の中では「家庭同士をリング状につなげるネットワーク化が、難しくなっている」とされ、「学校をハブとして各家庭が直接つながる、スター型ネットワークしか手がなくなる」と述べられている。ただ本当にネットワーク化の形態がスター型だけになると考えていいのだろうか。
(注釈:小寺さんご本人より

「僕が書籍中でリング型とスター型の話を出したのは、連絡網の形としてネットユーザーに理解しやすいように説明したまでで、リング型コミュニケーションを否定する意図はない。この部分は誤読である。」

との指摘を頂いたので一文を削除。)
 ただこのスター型とリング型のネットワークは常に共存していると私は考えている。

 連絡網の配布は学校からの情報発信を効率よく伝えるために使われていたわけだが、それ以外にも個人的なつながりを形成する際の手段としても用いられていなかっただろうか。本の中には、連絡網に名前と住所、電話番号が記載されていたころには年賀状のやり取りをするのに住所を交換する必要がなかったとある。つまりリング型に配置されている「家庭」という点は、実際はそれぞれ対角線のようにつながっている部分もあるのだ。当たり前だと思われるかもしれないが、これを無視することはできない。(注釈:上記と同じく指摘を頂いたので削除。小寺さんご迷惑をおかけしました。またご指摘ありがとうございました。)

 須磨学園の西先生へのインタビューの中にも、ネットワーク上にある保護者のコミュニティについて述べられており、保護者全員ではないにしても、一部に小規模リング型が形成されていることが見て取れる。さらには制携帯自体が連絡網になっているので結局スター型ネットワークを形成しつつも一方でリング型ネットワークを維持しているのだ。

 そうなると今後のネットワークの形とはスター型に小規模リングを重ねた形がふさわしいのではないかと考える。天井からぶら下がるガラガラに途中で引っかかるように輪っかを重ねたようなものだろうか。
 上部中心点に学校が存在し同心円状にリング型ネットワークを存在させる。しかし学校そのものがネットワークの維持をするのは望ましくない。出来うることならば保護者が自主的に民間のSNSなどを利用して学年やクラスなどの新たなコミュニティをネット上に形成していってほしい。

 ただ現実的には、担任が保護者に対し実際に無料で利用できる民間企業のクラウドの場などをいくつか提示し、それらを自由に使ってもらうというのがあり得る話だろうと思う。パスワードの発行・変更については保護者の代表と担任が持ち、基本的な管理運営は保護者で行うことで、両者が利用できるうえ、学校から一歩距離を追いた場を作ることが出来る。

 そうなれば、担任裁量で出す学級通信などはデジタル化されたものを保護者が自由に閲覧でき、一度配布されたものを各保護者が複数回、紙面へ転写することも可能になる。連絡の際も担任が各自にメールすると同時にネット上に情報を残せれば、二重のチェックが保護者でも可能である。教員にとっても保護者間のやり取りが見えればクラス運営やPTAでの会合を短時間で終わらせることも期待できる。

 こんなことは全部学校がやってくればいいと考える人も出てくるだろう。余計な手間を保護者にとらせてほしくないと思うかもしれない。しかし、保護者が自分たちでできるのは僅かであると主張するのであれば、学校側もすべてカバーすることはできないと答える状況に追い込まれる。結果として何もしないままに終わってしまうのだ。

保護者と学校の両者が、責任と負担を共有することでネットワークを便利な道具として利用することが可能になる。どちらか一方がではなく、互いの働きかけがでてくることを切に願う。

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