教育徒然

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現場の教員はどうしたら資質向上するか。

 授業が始まってまだ間もない中で、ある生徒とのやり取りがあった。

 数年前と比べると大分落ち着いた学校となったが、個々の生徒を見てみるとまだまだ落ち着きのない生徒がいることは事実である。自主製作のプリントを使って、学習内容を説明していた時なのだが、椅子にまっすぐ座らず、絶えず横を向いている生徒がいた。この態度のままでは授業に差し障りが出るであろうと考えたので、まっすぐ前を向いて座りなおすように注意した。その時は指示に従ったが、すぐにまた同じような座り方になり、その後、周りの生徒と授業に関係ないことを話しだしてしまった。

 集中力が持たないという事もあっただろうが、あまりにも話し声が大きくなりだしたので授業中に約3回注意をする結果となった。そして、授業終了後にその生徒と喋っていた2人を呼んで指導をした。それは、授業を受けるかうけないかは自分たちが決めることだが、周りの生徒にとって邪魔になる行動を続けるようであれば、より厳しい指導の対象になるということ。またそれと同時に、今後も学校生活を続けるというのであれば何のために学校に来ているかを考え、しっかりと授業を受けろというものである。

 こういった経験は底辺校で指導する教員にとっては日常茶飯事であろう。もちろん経験自体は教員の資質向上につながるであろうが、重要なのはこの後の他の教員との話し合いだと私は思っている。

 こういったやり取りがあったことを、授業後すぐに担任に報告した。この報告の意味するところは、担任にどうにかしてほしいとの意味ではない。授業中にこういったやり取りがあったので、もしかしたら今後何かあるかもしれないので留意してほしいというものである。また他の教員とも同じようなことがあった場合の検証事案とすることもでき、情報を共有して今後につなげるという意味合いもある。

 もちろんこの情報共有については担任もよくわかっている。それについて「(その生徒のことで)面倒をかけて申し訳ない。」と言われた。それで担任との会話は終わっている。

 ちなみに、同じことを副担任にも話している。その時、副担任からは「いいんじゃない?(年度の)始めに注意しておく方が今後の授業もやりやすくなるし、アイツ(生徒)も注意されなきゃわかんないから」と言われた。正直私は副担任にそう言ってもらえたことでほっとした。担任との会話では、自分のやり方に対して肯定してもらえたのだろうと思えたのだが、もう少し何か言ってほしいとの思いがあったのだ。

 ようはどういった指導をすれば良かったのかは、その場ではなかなか判断できない。私自身、学校に来たばかりの時より大分指導できるようにはなったが、まだまだ不安は多い。それを他の教員と話すことで、今度もまたどうすればいいかを一つ一つ考えられるようになった。教科指導についてもそれは同じである。

 多科目を有する教科では、これまで教えることのなかった分野の科目を新年度になって突然教えることになる場合がある。自分自身教えたのことのない科目があるので、いったいどうやって教えるのかを知るために同僚に授業を見せてもらえないかと頼んだことがある。だが、準備が整っていないからという事で今日は勘弁してくれないかと言われた。まあ、あまり見られたくないのだろうという意思が伝わったので、それ以降頼むことはなかった。

 これは、教員自身が授業に自信を持てないことに起因するものだろうと思っている。自分の指導する授業がいいものなのかは自分だけでは判断が付かない。例外的に研究授業などでしっかり判断されるときのみ万端の準備をおこなった対外向けの授業を行う。普段の授業と差異がある場合には、結果として自分が行ってきた授業内容が普段生徒たちに伝わっているかどうかが分からなくなるだろう。

 もともと年間を通して見られることを想定した授業を行っている教員は、授業に自信を持ち、例え批判されたとしても生徒とのやり取りや他の教員との意見交換をすることで授業力を身に付けている。そういったことの繰り返しで「教員としての資質向上」を自ら促しているのである。

 一つの小さな学校の中に限られた同僚では資質は向上しないという指摘もあるかもしれないが、そんなことは決してない。むしろ毎年一定の生徒が変わる学校はそれだけで環境が激変する。教える内容が同じであっても、教え方にクラスごとの違いが必ずでてくる。それを知りえる者同士が互いに話し合うのが資質向上へつながらないわけがない。

 特にまだまだ経験が浅い教員にとっては自らの指導に対して懐疑的な面が少なからず見受けられる。それを多くの人に話し、相談できる環境を作ることが現場の教員の資質向上につながるであろう。 
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