教育徒然

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「使えない人」とは誰を指すのか。

 「アイツは本当に使えなくて困る」
 似たような言葉を聞く機会が身の回りでないだろうか。職場での同僚との会話、新入社員等に対する評価、上司に対しての愚痴などで耳にしたことはないだろうか。他にも新聞や雑誌に踊る言葉の羅列を目にしたことはないだろうか。私はうんざりするほど目にとまり、耳にした覚えがある。こういった内容のことは大概お互いに変わらなきゃいけないといった流れで話が綴じられることが多い。歩み寄り話を聞き頑張って尊重し合わなければ物事は進まないとされる。だが、本当に使えないのはその後の対応を怠っている人であると気が付いているのだろうか。

 なかなか仕事が進まない人というのは必ず存在する。それが新入社員なのか同僚なのか上司なのかは場合によって変わるが、計画性を必要とされる複数人が関わる仕事の場合は、そういった人物がいるかいないかは特に重要である。学校での仕事でもそれは同じである。学校運営上の話から目の前に控える授業に至るまで、多少なりとも計画は必要であり、その中で足並みを乱す人がいれば、周りに負担をかけてしまう。結果として「あの人は使えない」と烙印を押されることになる。

 だが、実際の問題はここからである。「使えない人」をいかに仕事させるかを考えなければ、組織としてチームとしてやってはいけない。すぐに職場の人間が入れ替わるという事は通常であればない。だからこそ「人の使い方」を学び、必要な仕事をこなさせなければならないのだ。大抵これは嫌がってやろうとしない人が多い。他人に仕事を教えるのは余計な手間であり、「使えない人」と一緒に仕事をすること自体嫌がってしまう。正直な話、そういった人程、将来的に「使えない人」になってしまうことが多いような気さえする。

 実際に「使えない人」がいるというならば、その後の仕事でどう活かせばいいのかを試行錯誤しなければならない。対処法を全く考えないことは、自分が思考停止に陥っているだけでしかない。本当に仕事ができる人は、人の使い方を学んでいる人であり、行動を予測して物事を動かしている。「使えない」と言っている人間は周囲の状況の改善を図ろうとしないで、与えられたものを甘受しているだけにすぎない。
 
 これはコンピューターの扱い方と似たものがある。コンピューターは人間が使い方を学んで始めて使用できるようになる。時折思った動きをしない時にいらだつ時もあるが、それは結局自分ができないことを自分で攻めている構図に他ならない。HTML言語を書くときにたった一文字の違いが正確な結果をもたらさない状況があるが、これに対し何故間違っているのかをコンピューターに癇癪を起して問い質している姿を想像してほしい。周りからすれば気持ちは分かるが、結局悪いのは正確に欠けていない自分の所為だろうと言いたくなる。しかも同じことを繰り返すほどにその気持ちが強くなるのではないだろうか。

 なまじ相手が同じ人間だからと思うかもしれないが、自分は仕事ができて相手は仕事はできないと決めつけているのであれば、尚更何をすればいいのかはみえてくる。使えない新人と思うならば、出来ることを見つけ出し、成長させることが後に自分が楽をすることができる。仕事ができない同僚と思うならば、出来うるだけ協力してやって自分の経験値を積んでいけばいい。まとめられない上司ならば、自分で根回しして長引くだけの会議を手っ取り早く終わらせれば、人の使い方を覚える。

 口癖が「時間がない」あなた、本当に忙しいのですか?

 唐突に上記の記事を出したのは内容に同意したためではない。むしろ「それがどうした?」という気分で載せている。先のことを考えず自分の仕事だけを効率よくやるのが後の結果につながるとは限らない。むしろこういった考えこそ教育せずに「使える新人」を探そうとする姿勢に見える。単なる言葉狩りにも思えるような記事に同意し、自分がそうだと縮こまっている様相はまさに「使えない人」を断罪しているようにもみえる。しかし、たかだか「時間がない」と言うことなど単なる愚痴である。それを取り上げ、客観的に批判しているような人こそ全くもって使えない。そんなことに気をとられることこそ無駄である。

 最初は誰しも使える人ではない。だからこそ教育し、成長しなければならない。それは生徒も教員も、他の社会人も同じである。誰であろうと関係なく、如何に動かすか、如何に動けるようになるかを常々考えなければ状況は変わらない。その為の方法論を見出す努力を怠る人こそ「使えない人」である。
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