教育徒然

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保育体験義務化。

 あまり政治ネタに首を突っ込みたくはないが、案を出した当の本人たちが引っ込めそうな展開もありそうなので疑問を含めて考えてみる。詳細は以下のリンク先から。

親も教育…虐待・モンスター防止へ維新が条例案

保育体験義務化 橋下市長、維新案に否定的

 なんとも言えず大きなため息をついた。実際どうなるかはさておき本題に行きたい。注目したいのは以下の点である。

 ① 保育体験義務化や副読本の配布で虐待やモンスターペアレント防止への効果が本当に表れるのか。

 ② 保育体験義務化による保護者や教育関係者の負担について考慮しているのか。

 ③ 教育機関は「親になる為の教育」を提示し、実施できるのか。


 大雑把に括れば以上の3点である。

 まず①だが、なぜ保育体験義務化と副読本配布で効果が表れると考えたのだろうか。確かに記事にある通り「親になる心の準備のないまま子どもに接し、途方に暮れる親」はいるだろう。核家族化が進むことで、親となる上で一番参考にしやすい、自分の「保護者」が傍にいなければ、自分で試行錯誤するか、他の手本を探すしかない。都市化の影響も進み、孤独な親が増えてしまうことも想像に難くない。ならばということで保育体験義務化なのか。当然それだけはないのだろうが、少々短絡的に過ぎないかとの疑問を感じてしまうのも止められない。

 そもそも保育体験を保護者にしてもらうことで期待できる効果を過大評価していないかと考えてしまう。こういっては何だが保育体験自体は行って悪いものではない。自分の子どもを含めた複数の子どもとふれあってもらい、さらに保護者同士が体験の中でお互いに関わってもらうことでいい影響が生まれるかもしれない。子どもと保護者、教育関係者の結びつきが出来ることで今後の関係性が良い方向に向かうことも考えられる。しかし、それだけで虐待やモンスターペアレントは減少するのかは甚だ疑問である。

 少し話がそれるが、私はモンスターペアレントという言葉が嫌いである。厄介な保護者はいるが、それを一口にモンスターと言ってしまうのは、始めから話の通じない存在として扱ってしまうような気がしてしまうのだ。自分の言葉で教育について話すというのであれば、そういった言葉を持ち出した時点で視点が保護者と教育関係者からずれてしまっているように思える。

 話を戻そう。保育体験の効果は果たして表れるのかが疑問だが、そういった論文やレポートと言ったものはあるのだろうか。YAHOO検索で「保育体験」「虐待」「減少」を調べた結果、参考となりそうなものに、保育体験を中心とした教育プログラムの有効性というものがあったが、2002年のデータであることやプログラム自体が2日であることも考えると今回の提唱につながったものとも考えにくい。虐待や厄介な事例が減少したという実証があるのならば、提案と同時に是非広めてほしいものである。

 さて続いて②である。提出した組織のトップである橋下市長のコメントとして「市民に義務を課すのは基本的に好きじゃない」と言っていたようだが、そんなレベルの話ではない。実施するというのであれば、そこに対しての負担があることを認識しているのだろうか。これは教育関係者側のだけの話ではなく、保護者の負担という点にも関わってくる。

 どんな負担がかかるのかは保護者の場合はこちらから提示しなくとも想像がつくだろうし、関係者側として見れば単なる愚痴になってしまいそうなので割愛する。しかしいずれにせよ双方に対して万全のサポートをするという行政の保障はないのだろうと考えてしまう。ただこれだけは言いたい。義務化するというのであれば、それを果たすだけの体制を整える覚悟と実績を示してほしい。


 そして根本的な問題として③がある。すなわち親が親となる教育を現存する教育機関で行えるのか。また親となる教育を学校で行う理由があるのか。これがどうにもはっきりしない。現存する教育関係機関は当然保護者を支援し、協力することに異論はない。だが、親を親として保護者を保護者として教育するともとれる内容に加え、義務化という強制が果たして受け入れられるのだろうか。

 今後の動きに注目していきたい。
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まとめtyaiました【保育体験義務化。】

あまり政治ネタに首を突っ込みたくはないが、案を出した当の本人たちが引っ込めそうな展開もありそうな・モンスター防止へ維新が条例案保育体験義務化橋下市長、維新案に否定的なん...

まとめwoネタ速neo 2012-05-03 (Thu) 01:35


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