教育徒然

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不正アクセスを考える④

さて、不正アクセスの第3段階目について考えてみる。




 ① 不正アクセスをしようという動機が生まれる。

 ② 相手のIDとパスワードを入手する。

 ③ IDとパスワードを入力し、ログインする。

 ④ 相手のIDでログインした状態で、様々な操作を行う。




 実はこの③にこそ、不正アクセスを思い止める重要な鍵があるのではないかと考えている。

 普段、私たちがネット上の何らかのサービスを受けるときには、多くの場合、ログイン作業が必要であり、自分で設定もしくは付与されたパスワードを入力しなければならない。この作業、慣れないうちはひどく大変だった思いはないだろうか。どちらか片方を忘れてしまってイライラしたり、急に「お知らせ」などが表示されて何の事だろうと訝しんだりする経験が思い起こされはしないだろうか。それが回数を重ねるごとに徐々に慣れてきて、いつの間にか入力することが当たり前となっていく。

 では、他者のIDとパスワードを入力してログインしようとした時に、同じようにスムーズにログイン作業を行うことはできるだろうか。おそらく非常に強い抵抗を感じる人がいると思う。またコンピュータ関係が非常に得意な人にパソコンの調子を見てもらおうとして、IDとパスワードを教えたにも関わらず、ログイン作業については自分でやってほしいと言われた経験のある人もいるだろう。

 実は得意な人ほど、他者のID及びパスワードを入力するのを忌避する傾向にあると思う。この理由として以下のものを挙げたい。

 a パスワードの秘密性を重要視しており、知ることによるトラブルを避ける。

 b 自分が入力しないことで相手の権限において作業しているという意識を常に持つ。

 他者のアカウントにアクセスする場合、このような意識を高く持っていなければ、いとも容易く不正アクセスの実行犯へと成り下がってしまう。加えて、パスワードの脆弱性と他者と自分の「情報」、「データ」に対して明確な違いがあることを意識することの必要性が見えてくるのだ。

 他者のアカウントは情報を仕舞った家であり、その人を情報面から見た身体である。それが明確に見える人にとって、不正アクセスは他者を弄ることの不快感を禁じえず、もし自分がされた場合の居心地の悪さが想像できる。明確にわからずとも、他者のアカウントを無断に使おうとしたときの得も言われぬ拒否感は本能的に理解した結果なのではないだろうか。

 ゆえに、最初に不正アクセスしようとするときの拒否感を増大させ、その違和感の正体を知らせることが後の行為を抑制することにつながる。同アカウントに対する不正アクセスの回数が増えれば増えるほど、違和感を持たず慣れによって不正アクセスという行為そのものに疑問を持たなくなってしまう。

 そうなる前に、不正アクセスが心理的にどういった影響を及ぼすのかを教える必要がある。これは、あまりにも抽象的過ぎる概念でもあるので教示する内容としてふさわしいかどうかは分からない。もう少し具体的に教えられるような検討をして、はっきりとした形にまとめていきたい。

 ちなみに第4段階についても同じような心理がはっきりと働くものと考えられる。その違いについては明確に示すのが難しくなりそうなので、割愛する。

 4回にわたって、教育面から不正アクセスを起こさせない可能性を考えてきたが、今後の課題としてより具体的な形にして、授業で実践できるような内容になればと思う。




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まとめtyaiました【不正アクセスを考える④】

さて、不正アクセスの第3段階目について考えてみる。 ① 不正アクセスをしようという動機が生まれる。 ② 相手のIDとパスワードを入手する。 ③ IDとパスワードを入力し、ログ

まとめwoネタ速neo 2012-05-30 (Wed) 06:16


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