教育徒然

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どこまで、いや、何を評価すべきか。

 「情報」の評価について書こうと思ったのだが、どうにも制約というか縛りが出てきてしまい、思ったこと考えたことをすっきりと伝えられなくなった。なので主体とする予定だった授業から評価のことを書くのではなく、目標・目的とする「情報活用能力」育成の面から評価を考える。

 まず平成21年3月に出された新学習指導要領においては、教科「情報」の目標の観点を「情報活用の実践力」、「情報の科学的な理解」、「情報社会に参画する態度」の3つにしており、この3観点に整理された能力・態度が「情報活用能力」であるとしている。そして3観点の定義については以下のものとしている。

「課題や目的に応じて情報手段を適切に活用することを含めて,必要な情報を主体的に収集・判断・表現・処理・創造し,受け手の状況などを踏まえて発信・伝達できる能力」

「情報活用の基礎となる情報手段の特性の理解と,情報を適切に扱ったり,自らの情報活用を評価・改善するための基礎的な理論や方法の理解」

「社会生活の中で情報や情報技術が果たしている役割や及ぼしている影響を理解し,情報モラルの必要性や情報に対する責任について考え,望ましい情報社会の創造に参画しようとする態度」

 これらの内容を踏まえて考えてほしいのだが、「情報活用能力」の測定・評価を明確に行う術とはどんなものだろうか。困ったことに私には見えてこない。というよりも、評価項目が多くなりすぎてどう判断すればいいのか整理できないのだ。おそらくこの評価の難しさも教科「情報」の内容が特定のソフト操作に傾くことになってしまうことに拍車をかけているのではないだろうか。

 また一言に評価といっているが、それは学校の教科として扱う以上二つの面がある。まず一つは生徒の能力を鍛え、生徒自身の苦手な部分の強化や得意分野を伸ばすため、当人を指導し現状を把握してもらうための評価である。もう一つは端的に言ってしまえば内申書などに記載される生徒自身の能力を外部に教えるための評価である。

 まず基本的なソフトリテラシーという点においては、評価の両面において把握しやすいものである。例を挙げるのならば全国商業高等学校協会で行われるワープロ実務検定や情報処理検定などは、高等学校を対象とした資格試験としては比較的有名でもあり、実技試験で文書処理ソフトや表計算ソフトを使用しさらに知識面においてペーパーテストも行うので、限定的ではあるが評価が可能であろう。他の資格試験においてはパソコン検定や情報検定なども挙げられるが、詳細については私自身曖昧な知識であるため説明は省く。

 そして近年注目されている「情報モラル」については多くのところで取り扱われている。ところが授業内容や一部資格試験の中に組み込まれてはいるものの、それを評価できるかどうかは疑問が残る。何せやっていることは道徳とほとんど変わりがない。情報モラルの知識を持っているかを評価するのではなく、ふさわしい行動をできるかという点に注目しなければならないのだ。場合によっては生徒の普段の行動内容を踏まえることで、教員が生徒に評価を伝えることは可能であるが、外部に評価を伝えることは非常に難しい。

 加えてこれら以外の内容について評価するという事が途方もないことに思える。もちろん細かく見ていくことで他の点についてもできることはある。情報の発信や表現といった部分について自己評価、客観的評価などを加えてみていくことができるのだが、総合的な判断として評価を下すことがあまりに難しく思えるのである。なおのこと5段階評価に縛られるとどうしていいのか分からなくなる。

 評価など必要としないという意見もあるだろうが、ただでさえ教育の結果というのは見えにくいものである。まして情報教育は小中学生にも行われるのである。今後の教育を充実させるためには、それらを少しでも明確に可視化し、追及していくことが必要であると私は考えている。

 

 
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